『コンセント』…兄が残したダイイングメッセージを追い求めることで、自身の眠っていた才能に気づいていく女性の姿を描いたサイコミステリー作品です。
このページでは『コンセント』の無料視聴方法を解り易く紹介しています。
また、あらすじ・見どころ・ネタバレなども紹介していますので、作品の概要だけ知る事も出来ます。
Contents
映画『コンセント』の無料視聴方法
『コンセント』を配信しているVODは以下になります。
U-NEXT | ○ |
---|---|
Hulu | × |
dTV | × |
FODプレミアム | × |
TSUTAYA DISCAS | △ |
映画『コンセント』の視聴にオススメなのはU-NEXT

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映画『コンセント』あらすじ

フリーライターとして生計を立てていたユキ。彼女のもとに一本の電話がかかってきます。それは、兄が孤独死していたことを知らせる父からの電話でした。
ユキと父は兄が亡くなったアパートへと向かいます。アパートの床には、死体が腐って溶けた跡がはっきりと残り、その血溜まりにはおびただしい数の蛆が不気味に蠢いていました。
そのアパートには、コンセントに繋がれ、使った形跡のない掃除機が意味ありげに置いてありました。ユキはそれが、兄が残した何らかのメッセージだったのではないか?と直感的に感じたのでした。
それからというもの、ユキは生活の至るところで兄の幻影を見るようになり、兄の部屋に漂っていた死臭を感じるようになってしまいます。
不安を覚えたユキは大学時代、心理学ゼミの教授だった国貞のもとへと相談に向かいます。
学生時代の彼女は、この国貞とセックスまでは至らなかったものの、度々性的な行為を行っていたことが明かされます。
回想。ユキと兄は二人でテレビを見ていました。そこには電気のコンセントに繋がれている間しか行動できない精神疾患を抱えた少年の映像が流れていました。ユキは兄にその映画のタイトルを訪ねると、それはヤコペッティの『世界残酷物語』だと答えるのでした。
国貞に相談へ行った帰り道、大学のゼミで一緒だった本田と出会います。彼女は大学に残り、シャーマニズムの研究をしていました。ユキは彼女に連れられ、同じゼミ生だった山岸とも再会します。
本田は『世界残酷物語』のビデオを持っていました。ビデオを鑑賞する二人。しかしそこには、ユキが兄と一緒に見たはずの「コンセントの少年」のエピソードが、どこにもなかったのでした……。

映画『コンセント』基本情報・キャスト
製作:2001年製作・日本・エロ、ミステリー(2002年2月2日)R15+
監督:中原俊
脚本:奥寺佐渡子
出演者: 市川実和子、村上淳、つみきみほ、 木下ほうか、小市慢太郎、斎藤歩 他

映画『コンセント』見どころ3選!
田口ランディ処女作を中原俊が映画化

直木賞候補にもなった田口ランディによる同名小説を映画化した本作。
監督は『櫻の園』で知られる中原俊が務めています。原作はかなり複雑で、実験的な要素を多く含んだ作品だったこともあり、映像化はかなり難しかったと思います。
しかし中原監督は、原作の世界観を映像の中に落とし込み、2時間で巧みに語ってみせました!
中原監督は日活ロマンポルノからキャリアをスタートさせただけあって、濡れ場シーンの演出力は抜群です!下手にエロを全面に押し出すのではなく、自然にキャラクターの生活の中にエロスを溶け込ませていく描写は実に見事!
そして本作の原作者は女性作家。だからこそ、セックス描写も女性の視点で描かれることが徹底されています。そうした描写を男性である中原監督が演出しているという点もおもしろいところです。
現代に蘇る日活ロマンポルノ↓

心理学に重きを置いたストーリー

原作者の田口ランディ氏は、心理学の研究も独自におこなっているらしく、その方面に対する造詣も深いそうです。それだけに、本作は心理学的観点から、登場人物一人ひとりを分析することで、キャラクターに奥行きを与えています。
ただ単にキャラクターの過去を語るのではなく、人物が見る夢であったり、登場するアイテムに象徴的な意味をもたせているので、画面に映る様々な物を注意深く見てみるとより本作を楽しめるかと思います!
ストーリーも、前半はミステリー調で語られ、後半は主人公ユキの深層心理の奥へと迷い込んでいくようなカオスな展開となっていきます。そのシュールで不気味な映像と相まって、現実と妄想の境界線が曖昧になっていく過程はゾクゾクとさせられました!
一見難解のようにも思えますが、事象について作品内である程度説明がなされるので、心理学に興味のある方はもちろん、あまりないという方でもすんなりと鑑賞することができるかと思います!それ故、この作品をきっかけに心理学に興味を持ったという方も多いのではないでしょうか?
この作品もカオスな展開でした↓

市川美和子の体当たり演技!

本作で映画初主演を張った個性派女優、市川実和子の体当たり演技にも注目です!
繊細で、暗い過去を持つ女性という、難しい役どころを見事に演じきっています。
もちろん濡れ場シーンでも、豪快にヌードを披露し、艶やかに伸びた長い四肢の美しさを存分に発揮しています!
そして美人でありながら、独特な雰囲気を持つ彼女の顔もこの作品で、うまく活かされています!本作のユキという非常にミステリアスで、一種ファンタジックなキャラクターの輪郭をしっかりと浮き上がらせることができた女優は彼女以外考えられません!
安達裕美が初ヌードで濡れ場に挑む!↓

映画『コンセント』予告編
映画『コンセント』ネタバレ
コンセントの意味、そしてユキと兄の関係の結末は…

ユキはより一層、死臭と兄の幻影に悩まされ、精神を疲弊していきます。そんな時、山岸からある患者の話を聞きます。それは自由に自分の意識を抜いたり入れたりできる自発性トランスという病気の患者でした。その病気を患った患者は皆口を揃えて、意識を抜く時、コンセントを抜くと表現していました。ユキは『世界残酷物語』で見た少年を思い出します。そして兄にもそのような症状があったことも思い出すのでした。
ユキは本田からもある逸話を聞かされます。沖縄の巫者は、精神状態が著しく悪化し、発狂した直後、覚醒してシャーマンとしての能力を手に入れるというものでした。さらに本田は言います。シャーマンは共同体の中のコンセントの差込口のような存在だと。そして心を病んだ人々は心のプラグをそのコンセントへと接続し、シャーマンはその繋がりから、心を読み取り、精神を治療するのだと。
その後、ユキは交通事故を目撃します。そこからユキは急激に”トランス状態”となり錯乱していきます。現実と妄想がまぜこぜになった刹那。ユキは子供の頃、母が兄と彼女をつれて、踏切へ無理心中しようとした時のことを思い出します。我が子と死のうとする母の狂気を幼心に感じ取ったユキは、母を拒絶します。しかし、兄は一人で踏切に飛び込もうとしました。自ら犠牲になることで母と妹を救おうとしたためでした。
病院のベッドで目覚めるユキ。ユキは錯乱を経てシャーマンとして覚醒し、自身の中に眠っていた才能に気づきます。そして兄の優しさを知った彼女は、心の平静を取り戻すのでした。シャーマンとなった彼女は、国貞のもとへと向かいます。
彼がかつてユキを求めていたのは、幼い頃に出ていった母のトラウマからもたらされたものだと判明します。ユキは彼とセックスすることで、彼を過去から開放し、治療します。
そして彼女は、無理心中をしようとした踏切へと向かい、霊魂となった兄と再開します。
兄の心を理解したユキは言います。「これからはいつでも会えるね」と……。
そしてユキは都会の雑踏の中へと消えていきます。
シャーマンとして、病める人々の心を癒すために……。
映画『コンセント』感想
ヤコペッティを求めて…

心理学を基にストーリーを組み上げているだけあって、象徴的に物語を紡いでいくその語り口に魅了されます!
兄が孤独死したアパートで大量の蛆が不気味に蠢いている冒頭シーンから、「これはとんでもない映画かもしれないぞ?」という気持ちにさせられました!
そしてこの兄を演じているのが、木下ほうかなのもポイント!何を考えているかわからない掴みどころのないキャラクターを気味わる~く演じているので、画面に映るたびに不安になります笑
あと個人的に気に入ったエピソードが、兄と見ていた映画がヤコペッティの『世界残酷物語』だったところ!しかも主人公ユキはこの映画に含まれていない謎のシーンを幻視していて、それが物語の根幹につながっていくところも非常に面白い!
僕もたくさん映画を見ていると、作品同士が混ざり合って、いつしか存在しないシーンを作り出してしまうことがあります。あると思っていたシーンがない!というあの得も言われぬ不気味さを本作で思い出しました…(笑)
癒しと自己発見

本作のテーマは癒しと自己発見であると思います。
人は誰しも心にトラウマを抱えているもの。しかしそのトラウマを克服することは出来なくても、向き合って生きていく必要があります。
しかし、本作の国貞のように、セックスが絡むトラウマは自分自身で向き合うのには相当な勇気がいるし、他人には決して打ち明けることの出来ない心の闇として、内在化していくものだと思います。
そういった現象は性文化や女性そのもの、そして社会のレールから外れてしまった人に対して閉鎖的な日本と言う空間で、多く起こり得るものなんじゃないかとも感じました。
しかし本作の主人公ユキは、兄の幻影を追い求めるうちに自己分析を行い、物語のラストでは理解できなかった兄と向き合い、自身の中に眠っていた才能に気づきます。そして兄が持っていた本当の優しさを知るのです。
僕は黒沢清監督の『CURE』を思い出しました。あちらも自己の中に眠る抑圧された感覚を呼び起こし、一種の癒しを与えることで、日々のストレスから解放を目指すといったものだったと思います。
『CURE』の方は性悪説的な視点から人間そのものを分析していました。しかし、本作では「兄の優しさ」に気づくという着地点を設けたことで、人間が持つもうひとつの面である善性を強調していった点が特徴だったと思います。
本作は、不気味な展開の連続だったにもかかわらず、鑑賞後はどこか心に暖かいものが残る不思議な作品です。
僕たちも思い出したくない過去や、理解できなかった人物と今一度向き合うことで、人として成長し、さらには自分の中の知られざる才能に気づくことができるかもしれません……。
特に僕らのようなボンクラ道を極めている人間には、人一倍必要なことなのかも……なんて思ったりもしたのでした……。
映画『コンセント』みんなの評価
市川美和子はエロスの塊、コンセント見てからずっとそのイメージ
— 余生 (@9sMtzJOridENaa9) September 12, 2016
市川美和子さんが主演のコンセントをいま見終えた!
アンナチュラルや凪のお暇の市川実日子さんづいていた、今日この頃ですが、実和子さん、えっろ!
かわいい— aira (@yqFh3BtZBbadRyP) September 27, 2019
RT
柄本家の二人は顔の造形からして耽美的な作品にはもってこい。女性の方はどなたならいいんだろ。
脱ぎもできて演技もできて尚且つ耽美…#コンセント の #市川美和子 を思い出したけど、作品的にはちょっと舞台演出や演技に寄ってしまっていて醒めた思い出。— うつつのつづき (@utsutsu_no_miko) August 26, 2019
中原俊監督『コンセント』で、市川美和子とエッチした後に相手の男がなぜか涙を流しているシーン。
「不思議だなぁ。おまえとセックスすると、なんかいろいろ昔のこと思い出すんだよ」 #映画で印象に残っているエッチの後— 空と踊る男 (@dancewithsky) November 28, 2016
映画『コンセント』まとめ
濡れ場シーンの素晴らしさはもちろん、複雑で深遠な世界観が魅力的な作品でした!
心理学から着想を得て組み上げられているので、見るたびに発見があるという点もおもしろい作品です。
一見複雑な物語ですが、丁寧に説明してくれるので、割とすんなり見られてしまうところも素晴らしい!
前半はホラーミステリーなテイストでありながら、ラストはほっこりできる不思議な作品です!カルト映画が好きな方は楽しめると思います!
ただ編集方法などがちょっと安っぽいので、気になる方もいるかもしれないです……。
* 紹介した作品の各VODの配信情報は2020年9月のものになります。