『アンチポルノ』…ポルノ映画に主演することになった女子高生の苦悩を描いた作品です。
このページでは『アンチポルノ』の無料視聴方法を解り易く紹介しています。
あらすじ・見どころ・感想なども紹介していますので、作品の簡単な概要だけ知る事も出来ます。
目次
映画『アンチポルノ』の無料視聴方法
『アンチポルノ』を配信しているVODは以下になります。
U-NEXT | ○ |
---|---|
Hulu | × |
DMM TV | ○ |
ABEMAプレミアム | 〇 |
TSUTAYA DISCAS | △ |
映画『アンチポルノ』の視聴にオススメなのはDMM TV
僕が一番お勧めしたいVODはぶっちぎりでDMM TVです。
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映画『アンチポルノ』をU-NEXTで見る!
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映画『アンチポルノ』あらすじ
小説家兼アーティストとして一躍時代の寵児となった京子。部屋にこもって膨大な仕事を分刻みでこなしていた彼女は、悪夢の中に迷い込んだような感覚を味わっていた。現実と虚構の境目すらわからなくなる中、京子の意外な過去が明らかになり…。
映画『アンチポルノ』基本情報・キャスト
製作:2016年製作・日本・ロマンポルノ(日本公開2017年1月28日)R15+
監督:園子温
出演者:冨手麻妙、筒井真理子、不二子、小谷早弥花、吉牟田眞奈、麻美、下村愛
映画『アンチポルノ』見どころ3選!
冨手麻妙演じる京子の奇怪な演技
女子高生ながらポルノ映画に主演することになった京子を演じる冨手麻妙の演技は圧巻でした。叫ぶシーンが多いのですが、その叫びには迫力があり、過激な言葉や卑猥な言葉を絶叫する冨手麻妙は観ていて不快になるほど(褒め言葉です!)魅力的でした。
冨手麻妙が盲目の少女役で松坂桃李に抱かれる↓
大胆に描かれるセックスシーン
ロマンポルノ作品ですので、セックスシーンがふんだんに盛り込まれています。
しかし普通のセックスシーンはほぼなく、芸術的に描かれたセックスが多いです。セックスシーンをエロとして楽しむのももちろん大正解だと思いますが、そのセックスシーンの意味を考えながら鑑賞するのもまた面白いのではないでしょうか。
女性器を芸術として撮り続ける写真家↓
メタ要素が含まれた演出
本作は劇中劇がメインで進んでいきます。その劇中劇で京子が演じている役はポルノ映画の主人公ですが、本作もまたポルノ作品です。その構造の中で京子は様々なセリフを口にしますが、そのセリフには意味があり、ポルノ作品でありながら”アンチポルノ”というタイトルになっている理由が分かります。
自由の獲得、女性の解放をテーマとして据えており(テーマとしては、同じく園子温監督作品である「恋の罪」にも通じるものがあるかもしれません)、その視点で作品を鑑賞するとポルノ作品でありながら違った作品として感じることができるかもしれません。
映画『アンチポルノ』のヌードやエロい濡れ場シーン
元AKB48の初ヌード
今作では20代と50代2人の女優の初ヌードが披露されますが、特に意外と大きい乳房で美しくヌードを演出されているのが元AKB48の冨手麻妙です。
作中の前半の殆どを半裸で過ごす彼女が描かれており、独り言を言いながら踊ったりする様はどこかミュージカルや演劇を見ているようで、元アイドルの能力を存分に発揮した美しいヌードシーンになっています。
犬扱いされる女
今作でヌードを披露してくれたもう一人の女優・筒井真理子は犬と呼ばれるなど、冨手麻妙とは真逆の扱いを受けています。
皆の前で裸になれと言われ、いざ脱ぐと「だらしのない体」と容赦のない罵倒を受け、四つん這いで歩かされてペニバンで犯されるなどとにかく無茶苦茶にされていました。
冨手が踊っている横で犯されていたりとカオスすぎて訳が分からなくなってしまう所も、流石園子温監督作品という感じです。
映画『アンチポルノ』予告編
映画『アンチポルノ』感想
妄想か、現実か
本作には現実のパートと妄想のパートが存在し、現実のパートでは京子は家庭にうまく馴染めない女子高生ですが、妄想のパートでは自由奔放で好きなことをやっています。
さらにその妄想のパートでの京子は、自分が主演しているポルノ映画の主人公と被ります。現実と虚構が入り混じる世界の演出は、京子の理想と現実をとてもよく表現していると感じました。
動くラブドールとヤリまくる妄想恋愛映画↓
ポルノは規制されるべきか
本作のタイトルである”アンチポルノ”はその名の通り、ポルノに対する反逆です。女性を性の対象としてのみ消費することに対するアンチテーゼが全編に渡って演出されている本作にふさわしいタイトルだと思います。
その中で問われている「性に興味を持つことは悪いことか?」という問いかけに対する答えは様々だと思いますが、本作ではその問いに対する答えとして、「悪いことではない」としているように感じました。女性はもっと主体的になってもいい、なるべきである、そして男に左右されるな、という演出が随所に見受けられます。
また作中で「自由を使いこなせていない」といったセリフが登場しますが、「自由」という言葉が先行し、中身が伴っていない現代社会への警鐘として非常にうまい言い回しだなと思いました。本作が女性の独立と現代社会へのアンチテーゼを上手に表現した作品であることは間違いないでしょう。
映画『アンチポルノ』まとめ
日活ロマンポルノ作品ですが、園子温監督作品であるがゆえにただエロいだけではなく、色々と考えさせられるロマンポルノ作品だったと思います。
ポルノ作品に”アンチポルノ”というタイトルをつけることからも分かるように、園子温監督は非常に尖った作風の監督です。ゆえに評価が分かれるのも頷けますが、本作も賛否両論が巻き起こる作品でしょう。
皆さんもぜひ、本作が魅力的な作品かどうかチェックしてみてはいかがでしょうか。
* 紹介した作品の各VODの配信情報は2024年7月のものになります。