『ジムノペディに乱れる』…現実を受け止めきれない映画監督の退廃的な一週間を描いた作品。
このページでは『ジムノペディに乱れる』の無料視聴方法を解り易く紹介しています。
また、あらすじ・見どころ・ネタバレなども紹介していますので、作品の概要だけ知る事も出来ます。
Contents
映画『ジムノペディに乱れる』の無料視聴方法
『ジムノペディに乱れる』を配信しているVODは以下になります。
U-NEXT | ◎(R-18版) |
---|---|
Hulu | × |
dTV | × |
FODプレミアム | ○(R-15版) |
TSUTAYA DISCAS | △ |
映画『ジムノペディに乱れる』の視聴にオススメなのはU-NEXT

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映画『ジムノペディに乱れる』あらすじ

ある月曜日、ピアノの音を聞いて目を覚ました映画監督の古谷慎二は、妻がピアノを弾いていた自宅のピアノ部屋へ足を踏み入れますが、そこにはピアノを弾いていた妻の姿はなく、気が付くと音も鳴りやんでいました。 ぼんやりと外を眺めていると、隣に住み女性がオナニーを見せつけてきました。女性のオナニーをみていた古谷でしたが、我に返ったのか見るのをやめて職場である新作映画の撮影に向かいます。その映画は低予算で作成される、古屋の気持ちの入っていない映画でした。
その映画にはラブシーンの撮影があったのですが、撮影直前になって、主演女優の安里か相手の男優は無理だと愚図りはじめてしまいます。
そのせいで撮影は進まず、主演男優は古谷に文句を言い、しまいにはこんな映画は映画ではないとバカにし始めます。古谷は安里の説得に向かいますが説得は失敗し、安里は怒りながら撮影現場から立ち去ってしまいます。
その日の夜、古屋は昔から関係が続いているスタッフの女性と一夜を共にします。その翌朝、その女性にかかってきた電話により、撮影中の映画が製作中止となったことを知らされます。
映画が製作中止となり、街を彷徨っていた古谷ですが、映画専門学校の教え子である結花に出会います。そのまま結花の部屋に転がり込みます。古屋は、挑発してくる結花と体を重ねようとし……

映画『ジムノペディに乱れる』基本情報・キャスト
製作:2016年製作・日本・ドラマ(日本公開2016年)R18+
監督:行定勲
脚本:行定勲、堀泉杏
出演者:板尾創路、芦那すみれ、岡村いずみ、田山由起 など
映画『ジムノペディに乱れる』見どころ3選!
お笑い芸人として有名な板尾創路が迫真の演技

年末特番などで爆笑をさらっていくあのお笑い芸人板尾創路が主演を務めていますが、普段のお笑い芸人の面影はなく、精神的に追い詰められつつある主人公を熱演しています。
他にも映画やドラマに出演しているお笑い芸人はたくさんいますが、私には演じている役よりも演じている芸人として見えてしまうことが多いです。
しかし、板尾創路さんのミステリアスな部分も合わさってか、本当に古谷慎二という人間がいるかのような、本当にリアリティのある名演技でした。
これまで見てきたすべての作品の中で、ある意味で一番役者が誰であるかを忘れさせられた映画です。
板尾創路がラブドールと暮らす中年役の映画↓

出演する女優のスタイルが抜群
女優の安里を、どこかで見たことのある女優だなぁと思っていたら、岡村いずみという、NHKのドラマやCMにも出演したことのある女優さんでした。彼女が劇中のセリフである、「やめちゃうの?」というセリフがものすごく可愛く、ドキっとしました。
岡村いずみだけではなく、セックスシーンのある、そのほかの女優さんも全員スタイルが良く、顔もキレイです。
余計な奇抜さのない、正統派なエロシーンが多く、それがエロイ
本作でのセックスシーンは、基本的に正統派なシーンがほとんどですが、女優のクオリティの高さもあり、非常にエロイシーンばかりです。メインキャラである、安里と結花だけでなく、開始早々の露出プレイをしてくるお隣さんや売春をして金を稼ぐ元妻など、他のキャラクターのシーンも見応え十分です。
アブノーマルプレイが多いのは日活ロマンポルノ↓

映画『ジムノペディに乱れる』予告編
映画『ジムノペディに乱れる』ネタバレ
降谷に待ち受けている運命とは

結花の家で一泊した降谷ですが、翌朝に結花の彼氏が家に突然来たため、急いで結花の家を出ます。結花の家を出たあとに結花の家から盗んだ貯金箱を壊し、お金を回収していると昔の知り合いの男が通りかかり、飲み会に誘われ、その飲み会に参加することになりました。参加した飲み会に、古谷の映画を製作中止に追いやった原因の女優、安里が遅れてやってきたのです。
安里を見て席を外した古谷を見た安里は、飲み会の主催者の男から古谷のことや、古谷の奥さんが古谷ごと無理心中をはかったことを知ります。
古谷に興味をもった安里は古谷と談笑し、2人は夜の街を歩き、廃墟でセックスを始めようとします。
しかし、途中で立小便をしききたおっさんが現れ、そのことで冷静になった古谷は続きをしませんでした。
その翌日、古谷と安里は小さな映画館での講演会の仕事に向かいますが、そこには結花と、結花の彼氏がおり、結花の彼氏から教え子に手を出したことを責められ、古谷は会場から逃げ出します。
逃げ出した古谷を結花と、結花の彼氏、安里の3人が追いかけますが、古谷は物影に隠れて結花の彼氏、安里を撒きますが、結花に見つかり結花にキスをされ、2人でラブホテルに行きます。
その翌日、妻の入院している病院から入院費用について督促の電話が入ります。入院費が払えない古谷は、離婚している元妻にお金の無心に行きます。そこで元妻と元妻のストーカーのような男との会話を聞き、元妻が売春をしていることを知ります。
そのうえで金を貸してくれと頼む古谷に対して元妻は冷たくあしらいますが、古谷を見ていられなかったのか、ストーカーのような男に体を売り、お金を用意します。
元妻から借りたお金をもって妻の入院する病院に行きますが、そこで肉体関係にある看護師と口論になり、意識不明で眠る妻の横でその看護師を犯し始めます。
騒ぎに気づいた医者や他の看護師が止めに入る中、意識不明の妻の右手が上がりだします。古屋はその手を握りしめ涙を流します。
その翌日、自宅に帰った古谷ですが、そこには結花が玄関前に座って待っていました。
古谷が結花を自宅に挙げると、結花はピアノを弾き始めます。結花に妻を重ねてみていると突然結花が怯え、古谷に抱き着き、奥さんがいるなら行ってよと言います。
結花には、外からのぞいている女性が見えていたのです。しかし、現実にはそんな女性はおらず、その異変の意味を悟った古谷は駅のホームに向けて走るのでした。
映画『ジムノペディに乱れる』みんなの感想
映画「ジムノペディに乱れる」の感想です。初めてのロマンポルノ映画、大変楽しめました。板尾さんがダメ男なのにかっこよくて悔しい。
#はてなブログ
【ネタバレ】映画「ジムノペディに乱れる…https://t.co/cK8e3ngY64 pic.twitter.com/YwYmy3KtBd— インド人アフィリエイター (@India_pakist) December 4, 2016
【ジムノペディに乱れる】ロマンポルノらしさが滲む切ない余韻は良かった。性欲だけで何にもないオヤジ(とりあえず監督ってだけできっとモテるんだろうなぁ)の滑稽さはもっと面白くなりそうだが、突き抜けきらないのが消化不良だった。 https://t.co/yha4YmWrLI
— いずみたつや (@tatshead7) December 26, 2016
映画『ジムノペディに乱れる』感想
妻の無理心中に心を痛め、自暴自棄になっている古谷がものすごくリアル
主人公の古谷が、妻に無理心中を企てられて自暴自棄になり、それでも誘われたらエロイことをしようとしつつも、我に返ってセックスを中断するなど、自暴自棄な男の描写がとてもリアルで、個人的にはとても共感できました。
どんなに精神的に追い詰められている状態でも、時折ふとエロイ気分になってしまう瞬間があり、その瞬間に勢いで最後までいければいいのですが、途中でふと我に返って気分的に萎えてしまう、このときの心境は言葉にしづらいものがありますが、板尾さんの表情がそのときの心境を良く表せていると思います。
自暴自棄になった男が女を犯し殺そうとする映画↓

昔の功績で意味不明なほどにモテる主人公
主人公の古谷は、昔すごい映画を撮ったことのある映画監督ですが、現在は売れない映画監督でしかなく、女優に名前を知られていませんでした。それなのに、撮影スタッフや映画監督を目指す学生から異常なほどモテる描写があります。
これはきっと事実であり、その分野では有名でも、一般人には知られていない人間というのはいろんな業界にたくさんいると思います。そういった人達の中でも、現在も凄い人がいろんな女に手を出してワイドショーで叩かれているんだろうなぁと思うと、ちょっとスッキリしますね。
何故妻は無理心中をしたのかがミステリーであり恐怖を感じる
本作では古谷の妻が無理心中を図った原因が明確には描写されておらず、その原因が不明なままです。
古谷は妻をとても愛しているようでしたが、意識不明の妻のそばで看護師とセックスをしたり、昔から肉体関係にあったスタッフがいたりなど、古谷の女癖の悪さが原因かもしれませんし、稼げなくなった古谷に愛想をつかしていたのかもしれません。
ただ、劇中で古谷が回想する妻は笑顔であり、喧嘩しているようなシーンも皆無でした・
夫には原因不明ながらも、妻は無理心中を実行したところに、夫婦間の認識のズレの大きさを感じ、恐怖を覚えます。
やはり男には女性の心を理解することは難しいのだと改めて感じるある意味ではホラーなお話しかもしれません。
映画『ジムノペディに乱れる』まとめ

ポルノ映画としても、夫婦の愛を題材とした映画としてもオススメできる、そんな作品になっている作品、それが【ジムノペディに乱れる】です。
最愛の妻が自分の運転する自動車のハンドルを操作し、無理心中を図ろうとしたことに心を痛め自暴自棄になり、数々の女性と肉体関係を持ちながらも、妻の回復を祈る、1人の男の矛盾しながらも純粋な妻への愛を感じさせられます。
また、ポルノ映画としては出演女優の質の高さも相まって各エロシーンが素晴らしいものになっています。そして、板尾さんの演技力の高さと、普通の映画としても十分みられるお話しの展開もあり、邦画としても相当良い仕上がりになっていると思いました。
どうしても気になってしまう、なぜ妻が無理心中をしようと思ったのか、その原因が明らかにされない点が夫婦仲の難しさを暗示しているように感じられてしまい、ホラー映画とは違う種類の恐怖を感じさせられてしまいます。

* 紹介した作品の各VODの配信情報は2020年7月のものになります。