『スティルライフオブメモリーズ』…女性器の奥に女性の崇高さを見出す映画です。
このページでは『スティルライフオブメモリーズ』の無料視聴方法を解り易く紹介しています。
濡れ場・見どころ・感想なども紹介していますので、作品の簡単な概要だけ知る事も出来ます。
目次
映画『スティルライフオブメモリーズ』の無料視聴方法
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映画『スティルライフオブメモリーズ』あらすじ
山梨県立写真美術館のキュレーターをつとめる怜は、偶然訪れた東京のフォトギャラリーで、新進気鋭の若手写真家・春馬の写真に心を奪われる。翌日、怜は春馬に連絡を取り、彼女自身を被写体にした写真を撮影して欲しいと依頼する。怜が撮って欲しいと切り出したのは、自身の性器であった。春馬は突然のことに戸惑いながらも怜の写真を撮りはじめ、2人は撮影を通して次第に惹かれ合っていく。そんな中、妊娠中の春馬の恋人・夏生が怜の存在を知り……。
映画『スティルライフオブメモリーズ』基本情報・キャスト
製作：2018年製作・日本・アート・エロ（2018年7月21日公開）R18+
監督：矢崎仁司
原作：四方田犬彦
出演者：安藤政信、永夏子、松田リマ、伊藤清美、ヴィヴィアン佐藤、有馬美里、和田光沙、四方田犬彦
映画『スティルライフオブメモリーズ』見どころ３選！
写真を愛する男・安藤政信ゆえの魅力！
デビュー作の『キッズ・リターン』で映画賞を総なめにして以降、数多くの作品で独自の存在感を放ってきた安藤政信ですが、実は20年以上もプライベートで写真撮影を続けているそうです。だからこそ、映画内で真剣に被写体を見つめる彼の視線の強さは本物であり、女性だけに限らずとも虜になってしまうことでしょう。撮影中の裏話として、1日で20時間ぐらい女性器を見続けたせいで、しばらくは穴が空いていれば何でも女性器に見えるようになってしまったそうです(笑)
女性器を見続けたとしてもおっさんの顔に見える日は来ないでしょう↓
エロスとアートを兼ね備えた世界観！
矢崎仁司監督と言えば、繊細な乙女心を優しい眼差しで描き、多くの女性たちから共感や支持を得た『ストロベリーショートケイクス』や、学生運動による激動の時代を背景にして、多感な恋に揺れ動く男女の耽美的で切ないラブストーリーを描いた『無伴奏』が有名でしょう。そんな矢崎監督が本作で描くのは、女性の身体を通して語られる生と死の物語です。ヘアヌードだけにとどまらずに性器までさらけ出して表現した女優陣の熱演と、矢崎監督らしい気品漂う映像美が融合して、不思議な魅力が詰まったアート映画になっています。
女性器に魅入られたアーティストの物語！
本作の春馬のモデルとなった人物は、フランスの画家で写真家のアンリ・マッケローニ(1932〜2016)であり、彼は1978年に『ある女性の性器の2000枚の写真から選ばれた100枚』という写真集を出版して以降、その後の生涯を女性器撮影に捧げながら「女性器の美しさを表現すること」にこだわり続けたそうです。彼の写真集は未だに日本への輸入が禁じられているので、本作を見ながら女性器のアート性や神秘性についての想像力を巡らせてみてはいかがでしょう!?
歯が生えてる女性器は中々お目に掛かれないでしょう↓
映画『スティルライフオブメモリーズ』のヌードやエロい濡れ場シーン
M字開脚での撮影
自分の性器を撮ってほしいと写真家に依頼した女性を演じた永夏子、作中ではその設定通り裸で性器を撮影される姿を見ることができます！
彼女が椅子の上に座り徐々に足を広げM字開脚の体勢になる過程が眉唾もので…胸も美しく、開帳されていくあそことどちらを見ればいいのかは永遠に答えの出ない難問です。開脚した後も写真家にカメラをアソコの間近まで近づけられ撮影される姿は必見です！
お風呂場での秘め事
松田リマのヌードシーンが作中で何度か登場しますが、お風呂でのシーンなんかはカメラアングルが変わっていて一番印象に残っています。
上からの俯瞰視点で２人の絡みが映されていて、風呂場もかなり明るく彼女の体を鮮明に確認することができ中々に興奮させてくれます。湯船にお湯も張ってあるので、水中に佇む彼女は美しさが増し水の女神のようにも見え、そんな女神のアソコをイジっている男がけしからん存在に見えてきてしまいました（笑）
映画『スティルライフオブメモリーズ』予告編
（80秒予告公式）
映画『スティルライフオブメモリーズ』感想
女性器についての映画を見たのは初めて…
日本でも女性器アーティストが逮捕されるという事件がありましたが、本作はまさに女性器について真正面から向き合った作品で、アート史を引用しながらいかに昔から女性器が描かれてきたのかを、わかりやすく解き明かしてくれます。
しかも、女性器がエロスよりもアート的に扱われていて、女性器が象徴する女性への賛美というか尊敬の念が端々から伝わってきます。
一風変わった三角関係…
死にゆく母の姿を見ながら、自身の”生”の証を写真として永遠に留めておきたいと願う怜と、これから生まれてくる命を宿し、柔軟な身体性をフルに活かして全身で”生”を体現している夏生との交流の中で、春馬はそれぞれの女性への愛を深めていきます。
しかしそこにあるのは、決して昼ドラ的なドロドロした恋愛感情ではなく、哲学的な愛による結びつきです。だからこそ春馬と怜の肉体的な繋がりは最後まで否定され、写真撮影という行為自体が二人にとっての擬似的なセックスになっていたことがわかります。しかも擬似的なセックスであることを夏生は気づいていて、かつそれを許しているわけで一筋縄ではいかない愛の奥深さが伝わってきますね。
スティルライフとは…
スティルライフとは静物画という意味です。本作は、まるで静物画のようなフレーミングで切り取られた＝写真のような世界の中で、映画ならではの動き＝時間（役者の芝居や音、風や水の流れなど）が表現されています。
そもそも映画は写真から生まれたものです。１秒間に24コマの連続した写真がスクリーンに映写されることで動きを手に入れたものが映画となり、はじめはサイレント映画だったものがトーキー（映像と音声が同期した映画）へと変わって今に至っているわけです。
本作を見てすぐに懐かしさを感じましたが、それは映画の原点を思い出せたからなのかもしれません。
映画『スティルライフオブメモリーズ』まとめ
本作はアート度の高い作品ですが、写真から生まれた映画の歴史を感じられる一作になっているので、多くの映画ファンにオススメするのとともに、男性器よりもタブー視されがちな女性器についてマジメに考えてみるのも、たまにはいいんじゃないでしょうか。
特に、芸術の秋に見るべき一本としてオススメです！
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