『さすらいのボンボンキャンディ』…互いに家庭を持ちながら逢瀬を重ねる主婦の仁絵と車掌のマサル。孤独に抗いSEXに溺れる姿を描いた作品。
このページでは『さすらいのボンボンキャンディ』の無料視聴方法を解り易く紹介しています。
あらすじ・見どころ・感想なども紹介していますので、作品の簡単な概要だけ知る事も出来ます。
目次
映画『さすらいのボンボンキャンディ』はどこで見れる?
『さすらいのボンボンキャンディ』を配信しているVODは以下になります。
U-NEXT | ○ |
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Hulu | × |
DMMプレミアム | × |
楽天TV AV見放題 | × |
TSUTAYA DISCAS | △ |
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映画『さすらいのボンボンキャンディ』あらすじ
34歳の仁絵。夫が長期出張中の彼女は日々あてどなく街を彷徨い、無為な時間を酒と共に流し込んでいる。48歳のマサルは電鉄会社の車掌。運転士になりたかった夢は国家試験に3度落ちて諦めた。偶然知りあった2人は、ごく自然に接近するが…。
映画『さすらいのボンボンキャンディ』基本情報・キャスト
製作:2022年製作・日本・ドラマ、恋愛、エロ、不倫(2022年10月29日)+R15
監督:サトウトシキ
脚本:十城義弘
出演者:影山祐子 原田喧太 雅マサキ 足立智充 嶺豪一 飯島大介 辻しのぶ 伊藤洋三郎
映画『さすらいのボンボンキャンディ』見どころ2選!
人気短編小説集を映画化
本作は延江浩の短編小説集『7カラーズ』に収録された短編を映画化したものです。監督はピンク四天王とも呼ばれるサトウトシキが努めます。
ストーリーは、夫が海外に長期出張中の34歳仁絵と車掌として働く48歳マサル。お互いに家庭を持つが逢瀬を重ねる2人。ある日、マサルが彼女の前から突然姿を消してしまう。彼女は他の男たちと関係を持ってみるが心の隙間は埋まらず、マサルの影を求めて街をさまようというものです。
電車の車掌という割とお堅い体質の残る職業なのにタトゥーがガッツリ入っていたりと、まだまだ荒削りなところもある本作。そこがまた味があっていいのです。
しかし、作中ではそんなことを吹き飛ばすくらいに、深く考えさせられることを訴えかけてきます!
監督自身はタイトルの『さすらいのボンボンキャンディー』について、どこまで自分を解放できるか、仁絵そのものがボンボンキャンディーだと解釈しているようです。
今作を見る前に聞いてもなんのことだかさっぱりという感じですが、きっと見終わった後には何となく分かるはずです。
サトウトシキ監督が撮る無名AV女優たちの映画↓
恩師と教え子がタッグを組む!
本作で主演の仁絵を演じるのは映画 『花束みたいな恋をした』や『ラストラブレター』など話題作にも出演した影山祐子です。また彼女と演出の十城義弘は、監督を務めるサトウトシキの映画学校時代の教え子だそうです。
彼女は本作の演技で第32回日本映画プロフェッショナル大賞主演女優賞を受賞しており、恩師と教え子達の長年の積み重ねからなる、阿吽の呼吸がしっかりと生かされた作品となっています。
作中で主婦を演じている彼女ですが、恩師が監督なだけあって、長年身近で見てきた彼女の魅力を存分に引き出してくれています。
バイクの熱々のマフラーを素手で掴み、手が血だらけになるなんていう衝撃的なシーンも演じており、かなり体を張ってくれています。また、仁絵の纏ってる空気感は独特で、ここにはいないような現実味のない浮遊感が漂っています。
流されるまま曖昧に生きていく彼女の姿には感じ取れることが多々あります。
映画『さすらいのボンボンキャンディ』予告編
映画『さすらいのボンボンキャンディ』感想
孤独に抗う
仁絵はただの主婦ではなく色々な顔を持っていました。旦那がいないのをいいことに意気投合したマサルに依存しヤりまくる彼女。彼がいなくなった後は彼を探しに職場の同僚に声をかけたりなど、完全にストーカーにしか見えません。
孤独を埋めるために複数の男と関係を持つのには驚きました。マサルのことが好きだったんじゃないの?旦那はいいの?頭にハテナが大量に浮かんでしまいます(笑)
SEXをした冴えない男からプレゼントを貰ったシーンは、どこからどう見てもパパ活にしか見えませんでした。
「そんなことしなくていいと」彼から言われても、自ら服を脱いで裸になり積極的に誘うなどかなりSEXに依存しておりかなりドエロい女。旦那がこの惨状を知ったらと思うと恐ろしくてたまりません…。
バイトもろくに続かず、自分には何も無いと語る彼女…空虚な雰囲気が漂い、何をしても満たされない孤独感がひしひしと伝わってきました。
ロックミュージシャン原田喧太のカリスマ性
作中で車掌のマサルを演じたのは『infinity 波の上の甲虫』などに出演し俳優としても活動するギタリストの原田喧太です。原作者の延江浩からの熱烈なオファーで出演が決まり、今作のためにバイクの免許まで取りに行った彼。
今作のエンディングテーマ『青』も彼が作曲し歌っており、ロックミュージシャンとしての実力を遺憾なく発揮しています。もちろん俳優としての実力も存分に発揮していて、特にバイクに乗っている姿は、彼のカリスマ性が溢れ出ていてかっこよかったです。
男なら誰でも憧れるようなロックな姿を見せつつも、初めての濡れ場で見せる優しい姿とのギャップがたまらなく良かったです。仁絵がコロッと落とされて依存してしまうのも納得してしまいました。メンヘラ製造機と言ってもいいでしょう(笑)
しかし彼は妻や娘がいながら仁絵をナンパし手を出していたり、彼女からの子供を堕ろしたという報告をあっさりと受け流していました。終いには彼女をバイクで置き去りにし行方をくらます始末…とんでもないクズ男ですが、彼女は必死に彼の行方を探していました。
彼はクズには間違いないのですが…女性はなぜ、こういうクズ男にハマってしまうのでしょうかね?永遠の謎でした…
映画『さすらいのボンボンキャンディ』まとめ
言語化するのが難しいモヤモヤ感を見事に表現してくれた作品でした。
エロシーンもただエロいだけではなく、「ここではない何処かへ逃避したい」という仁絵のメッセージが痛いほど伝わってくるような素晴らしい演技でした。
脇役で登場する急にゲイになってしまう彼?や最後にしれっと登場する旦那など、そのシーン必要あるかと疑問に思いつつも、シュールなツッコミどころとして作品に彩りを増やしてくれたので結果オーライです(笑)
観終わった後もたくさん話し合える作品となっているので、気になった方は是非ご覧になって見てください。
映画「さすらいのボンボンキャンディ」はU-NEXTで配信中です!
* 紹介した作品の各VODの配信情報は2024年6月のものになります。