『共喰い』…高校生の遠馬が父親から受け継いだ暴力性に苦悩しながら、幼馴染や母親、愛人との関係を描く夏の物語です。
このページでは『共喰い』の無料視聴方法を解り易く紹介しています。
濡れ場・見どころ・感想なども紹介していますので、作品の簡単な概要だけ知る事も出来ます。
目次
映画『共喰い』はどこで見れる？
『共喰い』を配信しているVODは以下になります。
| U-NEXT | ○ |
|---|---|
| Hulu | × |
| DMMプレミアム | ○ |
| 楽天TV AV見放題 | × |
| TSUTAYA DISCAS | △ |
映画『共喰い』の視聴にオススメなのはDMMプレミアム
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映画『共喰い』あらすじ
昭和63年夏。高校2年生の遠馬は父親が性交の際に愛人・琴子に暴力をふるうことを忌み嫌っていた。また、遠馬の母親・仁子は川を挟んだ向こう側で魚屋を営んでいた。ある日、遠馬は幼なじみの千種を押し倒し、嫌がる彼女の首を締めてしまう。
引用：共喰い U-NEXT
映画『共喰い』基本情報・キャスト
製作：2013年製作・日本・ドラマ、恋愛、エロ、レイプ、女子高生、SM、不倫、青春（2013年9月7日）+R15
監督：青山真治
脚本：荒井晴彦
出演者：菅田将暉 木下美咲 篠原友希子 光石研 田中裕子
映画『共喰い』見どころ３選！
血は争えない
『共喰い』は、田中慎弥の芥川賞受賞小説を原作に、青山真治監督が映画化した作品です。
第66回ロカルノ国際映画祭において、Youth Jury Award最優秀作品賞とボッカリーノ賞最優秀監督賞を受賞するなど、高い評価を受けています。
ストーリーは、高校生の篠田遠馬は川辺と呼ばれる場所で父親とその愛人と3人で暮らしており、性行為の際に女性を殴る父親を嫌っていた。しかし、幼なじみの千草と初めて交わった遠馬は、自分にも父親と同じ血が流れていることを自覚させられるというものです。
遠馬は、自らの暴力性に恐怖しながらも、父親の影響から逃れられない自分に葛藤を抱えてもがき苦しみます。
後半には衝撃の胸糞展開も待ち構えているので、最後まで見逃せない作品となっています。
第69回ロカルノ国際映画祭で若手審査員賞受賞作品↓
ノスタルジックな雰囲気
映画の舞台となる昭和末期1980年代の山口県の風景が美しくも哀愁を帯びた映像で描かれています。
時代背景が丁寧に再現されており、その中で生きる人々の生活や価値観がリアルに描写されています。ノスタルジックな雰囲気が漂い、観客をその時代に引き込む力があります。
また、ロケーションも素晴らしく、薄汚れた川が重要なランドマークとなっており、映画全体の雰囲気を決定づける重要な要素です。
生活排水で汚れた川で、釣りをして捕れた魚を食べていたり、母親が魚屋を営んでいたりと彼らの生活に欠かせない存在となっています。
釣ったうなぎを、遠馬の自慰行為の際に陰茎に見立てた演出や、そのうなぎを父親が食べたりなど、どことなく『共喰い』感じられるような演出が印象的です。
1980年に無罪になった、エロ過ぎて裁判沙汰になった作品↓
『共喰い』のヌードやエロい濡れ場シーン
本作で遠馬の彼女・千種を演じるのは、第2回アミューズお姫様王子様オーディションのお姫様部門でグランプリを受賞した木下美咲です。
彼女は今回が映画デビューにも関わらず、見事なヌードを披露してくれました。
菅田将暉演じる遠馬と神社の境内で覚えたてのSEXに励むシーンが何度か登場します。
彼のSEXはまだ拙く痛みを堪えながらする姿は、まだ経験の少ない学生同士のリアルに描いており、かなり興奮させてくれます。
物語のラストの方では、遠馬の腕を縛り上に跨り腰を振り感じまくります。痛みから開放された彼女はたまらなくエロいです。
作中通してずっと見れなかった彼女の感じている姿が見れるので、最後まで作品を見てほしいです。
映画『共喰い』予告編
映画『共喰い』感想
若かりし頃の菅田将暉
主人公の遠馬を演じるのは『仮面ライダーW』『花束みたいな恋をした』などに出演する菅田将暉です。本作で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、素晴らしい演技を見せてくれました。
遠馬は父親と愛人と暮らし、母親は川の対岸で一人で暮らすという最悪な家庭環境で暮らす彼には同情を禁じえませんでした。
父親の暴力性に恐怖し、自分も同じ血が流れているため、同じ様になるのではないかと苦悩する姿はグッと来るものがあります。また、事あるごとに母親から父親に似ていると言われていました。挙句の果てには「あの男の血を引くんはあんた一人で十分じゃ」なんて存在を否定されるようなことを言われたりと不憫すぎます。
かわいいと言い続けると本当に可愛くなっていくように、彼があそこまで言われ続けた事も多少の影響はあるはずですよね。無自覚な母親の罪も重いです。
溢れ出る性欲を抑えきれずに千種を呼び出してヤりまくったり、父親と愛人のSEXを覗き見て自慰行為をしたりと、若かりし頃の菅田将暉の貴重な演技を見れたのも良かったです。
暴力親父
光石研が演じる遠馬の父親は、暴力的でクズ親父的な存在として描かれていました。彼の存在が、遠馬の心に大きな影響を与え、物語の核心を担っています。
SEX中に相手を殴るシーンはかなりの迫力があり、怖かったです。愛人はいつもあざだらけで痛々しい姿でいたたまれない気持ちになります。
さらには、性欲を我慢しきれずに、息子の彼女を襲うなんて近年稀に見るクズでしたね。
父親の暴力性は、同じ血が流れている遠馬が避けられない運命として、今後も一生つきまとってくると考えると彼の行く先が心配です。しかし千種が側で支えてくれるはずなので、きっと大丈夫なはず…。
映画『共喰い』まとめ
『共喰い』は、暴力、性欲、個人のアイデンティティといった重いテーマを描いた作品でした。
菅田将暉の流石の演技力と、昭和末期のリアリティのある描写が、自分が川辺にいるんじゃないかと錯覚させるほどでした。暴力をふるった後の彼と父親の目が本当にそっくりで、同じ血が流れているのだと嫌でも思い知らされます。
また、作中の男性陣は暴力的な意味での強さを発揮していましたが、女性陣は本当に人としての強さを感じられましたよね。２つの強さの対比も印象的でした。
暴力的な親との関係に悩む青年の成長を描いたこの映画は、深い感動と考えさせられる作品として、多くの人に観てもらいたい一作です。
＊ 紹介した作品の各VODの配信情報は2024年6月のものになります。
