『赤い玉、』…初老の映画監督が自身の妄想するエロスの世界の深みにハマって狂ってしまう映画です。
このページでは『赤い玉、』の無料視聴方法を解り易く紹介しています。
あらすじ・見どころ・感想なども紹介していますので、作品の簡単な概要だけ知る事も出来ます。
目次
映画『赤い玉、』の無料視聴方法
『赤い玉、』を配信しているVODは以下になります。
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ABEMAプレミアム | 〇 |
DMM TV | 〇 |
楽天TV AV見放題 | × |
TSUTAYA DISCAS | △ |
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映画『赤い玉、』あらすじ

大学で映画撮影の教壇に立ちながら、自らは新作映画の撮影に入れないでいる映画監督・時田修次。新作の脚本に取りかかる時田の私生活には唯という存在が根を下ろしていたが、その現実から虚構(映画)の世界に誘うように時田の前に女子高生・律子が現れる。
引用:赤い玉、 U-NEXT

映画『赤い玉、』基本情報・キャスト
製作:2015年製作・日本・ドラマ・エロ(2015年9月12日公開)R18+
監督:高橋伴明
脚本:高橋伴明
出演者:奥田瑛二、不二子、村上由規乃、花岡翔太、土居志央梨、柄本佑、高橋恵子



映画『赤い玉、』見どころ3選!
性表現から逃げがちな若者に喝!

ピンク映画で監督デビューをし、現在は大学の映画学科の教授でもある高橋伴明監督が、昨今の草食化してセックスを描こうとしなくなった学生たち=将来の映画の作り手たちに向けて「性表現から逃げちゃダメ!」という想いを伝えたくて生まれた企画なので、序盤からR18+の生々しいセックス描写がこれでもかと画面上で繰り広げられます。
ザ・草食系男子な僕としては、”老い”に向き合う年齢になってもまだ”性”に貪欲であり続けようとするオジサンのひたむきな姿勢を見せられて、ちょっと感動しちゃいました(笑)
ベテラン俳優と新人俳優の化学反応!

高橋伴明監督自身を投影したキャラクターである主人公の時田を、同世代で映画監督としての一面も備えた奥田瑛二が演じることによって、現実と虚構が入り組んだ物語に圧倒的なリアリティが生まれたと言えるでしょう。
本作は学生スタッフ&キャストを中心に制作された作品であるため、「若い子たちの手本になるように心がけた」と奥田瑛二が率先して全てをさらけ出した演技を披露したことによって、学生の中からオーディションで選ばれた村上由規乃や土居志央梨が新人でありながらも堂々と濡れ場を演じられる女優としての存在感を放つことができたんじゃないでしょうか。(試写を見た奥田瑛二&安藤和津夫妻から「下手な女優たちより全然いい」とお墨付きをもらえたそうです…)
こちらでも土居志央梨が体を張る↓

赤玉伝説に立ち向かう初老男の夢物語!

「精子が尽きた時に赤玉が出る」と言う都市伝説をベースにして、老人の”性”と”生”をコミカルとシニカルの両面を交えて描いた物語ですが、男として終わりかけの時田が女として目覚めつつある律子に一方的な恋をするという展開の面白さに加えて、例えば、映画内映画シーンとして名作ハリウッド映画『雨に唄えば』のオマージュ的な遊び心を入れたりしながら「どこまでが現実で、どこからが妄想?」といったファンタジー要素を描くことによって、より映画的で見応えのある物語になっていると思います。(「映画の世界は訳がわからない自由さがあってもいいんだ」という高橋伴明監督のメッセージでもあるそうです…)
心のあるラブドールとセックスしまくる妄想映画↓

映画『赤い玉、』予告編
(30秒特報)
(90秒予告)
(奥田瑛二・高橋伴明監督インタビュー)
(奥田瑛二・高橋伴明監督舞台挨拶)
映画『赤い玉、』感想
童貞魂は死ぬまで不変…

60代の枯れかけのオジサンが「赤玉が出る前に女子高生とセックスしたい」と望んでストーカーまがいの行為に走ってしまう姿を見ると、高橋伴明監督や奥田瑛二の年代の男たちは超肉食系男子だったんだな…ってことが伝わってきますね(笑)
そんなオジサンたちの「俺たちが若かった頃は…」的な説教なんてぶっちゃけ聞きたくないけれど、これまでに女を抱きまくってきた男が「勃たなくなるかもしれない」ってなったときに童貞心に戻るというか「精力絶倫期の少年時代に戻りたい」ってなる気持ちには、微笑ましさと愛しさを感じることができました。
以上のことが、妄想の少女=村上由規乃と現実の生々しい女=不二子という効果的な対比でもって描かれるわけですが、結局のところ男は妄想の方を選んでしまう(そして女に見抜かれて捨てられる)という童貞心が勝利する着地点に嬉しくなっちゃいました。
映画監督としての終わりを覚悟!?

赤玉が出たことで性的不能になった時田は、書き上げた脚本がボツになったことで映画監督としても終わりとなり、さらに妄想世界から帰ってこられないまま現実世界でも死んでしまいます。
時田は高橋伴明監督自身を重ね合わせたキャラクターなので、実際に新作映画を撮ることが難しい状況下にある高橋伴明監督にとっては「本作が引退作になるのでは?」とチラッと思ったんですが…その後に新作映画も撮っているようなので、改めて肉食系オジサンの気力はスゴいと感心しました(笑)
映画『赤い玉、』まとめ

『赤い玉、』は肉食系オジサンが童貞心を取り戻す映画です!
男の妄想の成れの果てを描いた物語であり、ロマンチックな男はリアリスティックな女に捨てられてしまうわけですが、映画好き男子なんてみんなロマンチストじゃないですか!(笑)だから草食系男子&非モテの僕でも肉食系オジサンと根っこの部分は同じなんだってことを強く共感できたので、最後まで楽しく見ることができました。
「結局は男ってバカだからさ」と自虐して開き直り、ジジイになっても女と映画=ロマンを追い求め続ける高橋伴明監督のピュアな想いが凝縮&爆発した作品なので、老害と言ってはなから切り捨ててしまうなんてもったいない!草食系&さとり世代だって楽しめるオススメの一作です。
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* 紹介した作品の各VODの配信情報は2023年6月のものになります。