『天使のはらわた 赤い教室』…破滅に向かってひたすら堕ちていく女の悲劇を描いた日活ロマンポルノ映画です。
このページでは『天使のはらわた 赤い教室』の無料視聴方法を解り易く紹介しています。
あらすじ・見どころ・感想なども紹介していますので、作品の簡単な概要だけ知る事も出来ます。
目次
映画『天使のはらわた 赤い教室』の無料視聴方法
『天使のはらわた 赤い教室』を配信しているVODは以下になります。
| DMM TV | ○（無料期間有り） |
|---|---|
| FANZA 見放題ch | △ |
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| 楽天TV AV見放題 | × |
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映画『天使のはらわた 赤い教室』あらすじ
ブルーフィルムに映し出された暴行現場！！肉欲の渦に漂い運命に弄ばれる女＜名美＞。一人の女の奈落への歩みを、男と女のスレ違いというメロドラマ的手法で鮮烈に描いたロマンポルノの傑作！！ポルノ雑誌の編集者・村木哲郎（蟹江）は、温泉町で見たブルー・フィルムのレ●プされる女の表情に衝撃を受け、東京へ帰ってもそのことばかりが気になっていた。そんなある日、彼は撮影で訪れたラブホテルで、受付嬢に身をやつしているあの女・名美（水原）と運命的な出会いをする。村木の熱意に負け、再会の約束をした名美だが、当の村木は警察に引っ張られてしまう。事情を知らずに雨の公園で村木を待ち続けた名美は、男への絶望をさらに深めるのであった…。奈落の底へと堕ちていく女の姿を鮮烈な画面で描く曽根中生の情念の世界。ロマンポルノの一頂点を極めた傑作である。
映画『天使のはらわた 赤い教室』基本情報・キャスト
製作：1979年製作・日本・エロ・恋愛・レイプ・複数プレイ・不倫（1979年1月6日公開）R18+
監督：曾根中生
原作：石井隆
出演者：水原ゆう紀、蟹江敬三、あきじゅん、水島美奈子、堀礼文、河西健司、草薙良一、影山英俊、織田俊彦、溝口拳、佐藤了一、大矢甫
映画『天使のはらわた 赤い教室』見どころ３選！
日活ロマンポルノの最高傑作！
日本映画史において最重要な監督の一人である曾根中生監督は、若松孝二監督作『壁の中の秘事』(1965)や鈴木清順監督作『殺しの烙印』(1967)等の脚本を手掛けたのちの1971年に『色暦女浮世絵師』で監督デビューを果たすと、瞬く間に日活ロマンポルノを代表する監督として大活躍しました。
その中でも本作は日活ロマンポルノの頂点と言われるほどに国内外での評価が高い作品であり、単なるポルノ映画の域を超えたメロドラマの最高峰と言っても過言じゃないでしょう。
鬼才・石井隆ワールドの原点！
映画監督として『花と蛇』『甘い鞭』『フィギュアなあなた』等の作品で幻想的なエロスを描いてきた石井隆監督が自身の原作劇画をもとに脚本を書き上げた本作ですが、実は出来上がった映画を見て「脚本を踏みにじられた」と激怒したそうです。(その後『天使のはらわた 赤い眩暈』(1988)でようやく自身が監督を務めることが叶った…)
それほどまでに思い入れの強い名美というキャラクターは、その後の多くの石井隆作品内で哀しきファム・ファタール（運命の女）的なヒロイン像として繰り返し描かれることになります。
昭和の美女に酔いしれる！
名美は若々しくて張りのある美ボディという外見を持っていながら、胸の中は映画の冒頭からすでに傷つき深い悲しみを抱いている、本作はそんなアンビバレントな状態の名美を見事に体現した水原ゆう紀の儚げな魅力に支配された映画と言えるでしょう。
宝塚歌劇団出身の清純派女優として活躍してきたイメージをかなぐり捨てた大胆ヌード＆セックスシーンが必見なのはもちろん、ホラーがかった狂気や堕ちるところまで堕ちてしまった女の悲哀を漂わせる表情の変化にも要注目です！
若かりし頃の三原じゅん子の美しさ↓
映画『天使のはらわた 赤い教室』予告編
捜索中です！見つけ次第記載します！
映画『天使のはらわた 赤い教室』感想
悲しみに支配されたセックス…
たぶん本作を見た視聴者の多くは、驚きと同時に気まずさを感じてしまうことでしょう！と言うのも、本作はポルノ映画であるにも関わらず、描かれているセックスがどれも悲しさと苦しさにまみれた痛々しいセックスなので…。
そもそも、「エログラビア雑誌を作っていながら、そこで作り出されるエロ写真に疑問を抱いている」という村木のキャラ設定からしてポルノに懐疑的なわけですが、もしかしたら曾根中生監督自身が、男の性欲を満たすためだけに作られるポルノ映画に対してモヤモヤした想いを抱いていたのかもしれませんね。
男に虐げられた女の悲劇の物語…
男の暴力＝レイプによって傷ついた名美は、ブルーフィルムを見た男たちによって二次被害を受け、さらに村木とのデートの約束が叶わなかったことでまた傷を負って堕ちていきます。その意味では村木も名美を傷つけた加害者の一人であると言えるでしょう。
そんな彼女がクライマックスの輪姦シーンで、目の前でレイプされる女子高生を見ながら自身の転落人生の始まりを思い出す切なげな表情が一度見たら忘れられないほどに秀逸で、とてもじゃないけど勃起なんてできませんよ！（ポルノ映画なのに股間じゃなくて胸が締めつけられて苦しくなるとは予想もしていませんでした…）
ラストカットで彼女が水溜りに映った自分の姿を踏みつけるわけですが、彼女自身も「戻りたくても戻れない」ということをとっくに自覚していて、人生を諦めてひたすら堕ちるところまで堕ちていくことを選んでしまっているのもまた切なくて…僕が村木の立場だったら大きな罪悪感に押しつぶされてしまって、妻子との幸せな生活にも歪みが生じてしまう気がしますね。
映画『天使のはらわた 赤い教室』まとめ
『天使のはらわた 赤い教室』は男の性欲によって傷つけられ堕ちていく女の悲しみを憂いた映画です。
映画内で村木が「ポルノ写真を芸術に昇華させたい」みたいなことを言っていましたが、本作がまさに単なるポルノ映画を超越した芸術的な悲恋映画になっており、国内外で高く評価されているのも納得です。
日活ロマンポルノの時代には、男たちの性処理的な扱い程度の女性の地位の低さを嘆くことしかできなかったけれど、今や城定秀夫監督のピンク映画『人妻セカンドバージン 私を襲って下さい』(2013)を見ると男に頼らず自立する力強い女性像＝女性讃歌が謳われているわけで…ポルノ映画を見比べてみるだけでも時代の変化がいろいろ見えてきて面白いからオススメです！
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＊ 紹介した作品の各VODの配信情報は2025年2月のものになります。
